AFRPはアラミド繊維を強化材として使用したFRPの一種です。優れた耐衝撃性と高い強度を持ち、防護用品から輸送機器、土木・建築まで幅広い分野で活用されている素材として注目を集めています。ここでは、AFRPの特長や用途、物性について解説します。
AFRP(Aramid Fiber Reinforced Plastics)は、アラミド繊維を樹脂で固めた複合材料です。アラミド繊維は、商標名でケブラーとしても知られており、KFRP(ケブラー繊維強化プラスチック)とも呼ばれています。アラミド繊維が樹脂を強化する役割を担い、軽量でありながら高い引張強度と衝撃に強いという特性を実現しています。
AFRPは高い強度と軽量性を兼ね備えた素材です。鋼材の6分の1という軽さでありながら、PC鋼より線と同等の引張強度を持っています。
また、約30年経過後も引張強度がほとんど変化しないという長期耐久性を誇り、金属と異なって腐食の心配も少ないという特性があります。さらに、引きちぎれにくく衝撃に強いことから、高い安全性が求められる製品の材料として用いられています。
AFRPは破壊前に変状が視覚的に確認できる特性を持った素材です。破壊時に脆性破壊せず、たわみによる変状を目視で確認できます。一方で、非常に切れにくい特性から、自由な形状の成形や加工が難しく、アルカリ性薬品や紫外線に弱いというデメリットも持っています。
安全・防護分野では、高い耐衝撃性と引きちぎれにくさを活かした製品が開発されています。特に、引きちぎれにくい特性は、危険な状況から使用者を守るために重要な役割を果たしており、軽量性と合わせて機動性の高い防護が可能です。そのため、防弾ベストや防刃手袋、高強度ヘルメットなど、人命を守る製品に広く採用されています。
輸送機器分野では、安全性と軽量化を両立させる素材として活用されています。レース用部品では、クラッシュや転倒時の二次被害防止に貢献し、AFRPとCFRPと組み合わせることで、CFRPの軽量で高強度な特性にAFRPの引きちぎれにくさを両立。また、自動車部品や航空宇宙部品にも使用され、燃費向上や性能向上に寄与しています。
土木・建築分野では、長期耐久性と高強度を活かした構造材として採用されています。橋梁の緊張材や建物の補強材料として使用され、金属と比較して腐食の心配が少なく、長期にわたって安定した性能を発揮します。また、リスクヘッジとして破壊前に視覚的に変状がわかる特性が活用され、安全性の高いインフラ整備にも貢献しています。
スポーツ用品分野では、耐衝撃性と高強度を生かした高耐久製品が作られています。激しい使用条件下でも耐久性を保つ必要があるスポーツ用品に適しており、高い安全性が求められる場面でも活躍しています。
また、CFRPと組み合わせることで、軽量性と耐久性を両立させたハイブリッド素材としても利用され、プロからアマチュアまで幅広いユーザーに支持されています。
| 密度(g/cm3) | 1.39~1.45 |
|---|---|
| 引張弾性率(GPa) | 70 |
| 引張強度(MPa) | 3,000 |
| 破断伸度(%) | 4.4 |
| 比弾性率(106m) | 5.7 |
| 熱伝導率(Kcal/m・h・℃) | 2.3 |
| 線膨張率(×106/℃) | 4 |
| 比抵抗(Ω・cm) | 1015 |

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